2016年10月24日月曜日

人間における勝負の研究 米長邦雄 3

前回
その2

◆将棋の世界は、その人を助ける、金を渡せば済む、というわけにはいかない世界です。その人を助ければ、代わりの誰かが川に落とされることになる。つまり、船に乗る人数が決まっていて、どうしても溺れる人が出てくるということになっている
◆それはその一番のためだけではない。その一番に勝てば、自分にツキが来ると考えた
◆その時、私は未成年者でしたが、生き方について一生懸命考えた。そして、私は全身全霊を込めて首切り役をやったわけです

◆1番まずいのは、勝ちそうになったときに、しゃべること。これは勝ちを逃す。
◆例えば株を買ったとして、損した時はしゃべってもいい。自慢話をすると損します。心にふと隙が生じるせいか、やはり口は災いの元。

◆買って無表情という訳にもいかないので、ちょっと笑顔見せる程度で、あいつにはしょうがないやと、負けた人が不愉快に感じないように心がける。いわば自分に有利な空気を作り出す。
◆自信がなくなってしまうと、人間空威張りしたがるもの。すると、かえって馬鹿にされるされるのがオチ。
◆男が勝負に負けた時は、何を言われても、じっとしているに限る。同じことをしても、負けた時は非難される。
◆負け始めると悪口の集中放火で、あんな男にまで悪く言われるのかと腹が立つこともある。しかし、それは今に見てろと頑張ればそれでいい。そこで怒ってしまうとダメ。あいつは器が小さい、ということになってしまう。

◆勝負というものは実力で決まるもので、一緒の太刀さばきが相手を倒す。それがタイトル戦だろうと、非公式の対局であろうと、負けるときは、負けの目が、今、出たのだな、と受け止めるしかない
◆負けると、私は素直に技術的な反省と、心理的な問題を見つめ直す。悪手さすときは、心理的な影響が大きいようである。
◆原因が分かれば納得がいくわけで、後はさらっと、負けましたということになる。
◆敗北を振り返って悲しんでいる暇があったら、次の戦いに備えて精進しなければならない。

つづき
その4





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